米国カイロ大学出身の経験豊富な米国州政府公認カイロプラクターが施術
ケアカイロプラクティック
東京都練馬区栄町17-3 B1-3 新桜台駅3分、桜台駅7分、江古田駅6分
膝の痛みを感じはじめたのは6年前からで徐々に悪化しているような気がするという事でした。3ヶ月前に清掃のアルバイト中に階段を登ったときに「ゴッキ」っという音と痛みを感じたために整形外科を受診しました。そちらの整形外科ではCTによる画像診断で右膝関節の変形性関節症と診断され、理学療法と鎮痛剤による治療を受けていました。症状があまり改善しなかったために他にも治療法があるのではないかと感じ来院されました。来院時は両膝関節の内側と右すねの内側にも鈍い痛みを感じ、特に夜の清掃のアルバイトが終わった後に増悪するということでした。
男性は身長170センチメートル、体重60キログラムの中肉中背の体格でO脚ではなく、特に膝に負担がかかるような体型ではありませんでした。視診で左右の膝を見比べると右側の膝の方が全体的に肥厚していて明らかに左よりも一回り大きく感じました。右膝は真っ直ぐに伸ばせない状態で無理に伸ばそうとすると膝の中に疼痛があると訴えました。膝の屈曲の可動域は両膝共に減少していてこの動きもまた、無理に曲げようとすると膝に痛みを訴えました。これらの結果より膝の関節に変形がありこれが原因で痛みを感じているのではないかと推測されます。
治療は骨盤、股関節、膝関節のアンバランスの調整とカラー治療を行いました。反応したカラーは深部痛、内側側副靱帯、半月板損傷、老人性膝関節症、ノシスタチンなどのカラーが反応して、それぞれの患部の反応点や代表領域などに貼付していきました。治療後、膝関節の可動域はそれほど改善されませんでしたが、膝を曲げた時の痛みが半分以下に減少しました。2回目以降は基本的に同じ治療と反応したカラーを貼り足しをしたり貼り替えをを行いました。合計4回の治療で膝を曲げた時の痛みは完全に消失しました。
変形性膝関節症は加齢や膝周辺の筋肉の筋力低下やアンバランス、肥満などが原因で発症すると言われていて、特に高齢の女性が罹患しやすいと言われています。このケースは中肉中背の男性で肥満ではなく、罹りやすい条件では無かったのですが、どなたでも変形性膝関節症を患うという症例でした。標準医療ではブロック注射やヒアルロン酸の投与などの保存療法を行った後、経過が悪ければ人工膝関節置換術などに移行されることが多いのではないかと思います。当院では、変形してしまった膝の関節を元の状態に戻すことは出来ませんが、関係する関節の調整や筋肉のアンバランスを整え、適切なエクササイズを行っていただくことによって、痛みの低減、膝関節の可動域の回復などが期待できます。
数年前から右膝に痛みを感じるようになってきて、徐々に両膝共にO脚になってきました。整形外科にも何年も通っていましたが、飲み薬と湿布、電気療法のみでなかなか良くなりませんでした。先日階段を降りる時にビックという痛みを感じてから右膝を曲げられなくなり来院されました。膝に変形があることは分かっていましたが、手術は受けないで保存療法をしたいということでした。
来院された時は痛みで右膝を曲げることが出来ず、松葉杖を使って来院されました。視診では両膝共に明らかに変形が見られ、強度O脚だと認められました。右膝の可動域は痛みで全く曲げることが出来ませんでしたが、特に炎症や強縮の徴候は認められませんでした。所見ではどんな問題か確定できなかったため、カイロプラクティック的なアプローチはできないため、カラー治療を行いました。
右膝の患部に痛み系と筋拘縮系、神経伝達物質系のカラーが反応したためにこれらを貼付しました。その後、関節水腫系のカラーが反応したのでこれらを貼り足しました。変形性関節症や炎症系などのカラーは反応しませんでした。治療直後は痛みはかなり残っていましたが、電話で2時間後に痛みが完全になくなって膝が動かせるようになったと連絡がありました。
変形性膝関節症は65歳以上の女性が多く患う疾患です。多くは半月板が薄くなり、大腿骨と脛骨の関節面の軟骨が減少して、膝関節の可動域が低下して痛みを伴ってきます。現代医学の治療ではヒアルロン酸を注射したり、グルコサミンやコンドロイチンを摂取したりしますが、これらが半月板や軟骨を元に戻すとは限りません。それよりも膝、股関節周囲の筋力強化や、可動域の拡大をできる範囲でやっていただいた方がQOLは向上するのではないかと感じます。
現在も後退と寛解を繰り返していますが、カイロプラクティック治療を行えない患者さんでもカラー治療のみで十分に痛みを緩和できることが証明されたケースでした。